再開記念 松岡コレクションの真髄|松岡美術館(22.1.26~4.17)

松岡美術館は初訪問だったが、なぜこんな素敵な美術館にいままで行かなかったのかと後悔しきりだった。国外の彫刻がここまでずらりと並ぶというのは珍しいのではないかと思う。数的にはガンダーラやインド彫刻が多いけれども、そしてもちろんそれもすばらしいのだけれども、ヘレニズム期やローマ期のもの、またエジプトのものなどもあり圧倒された。

1Fロビーと階段踊り場は20世紀のブロンズとヘレニズム期・ローマ期の大理石像がいくつかづつ。なんといっても《ミネルヴァ》(ヘレニズム後期)を挙げたい。またディエゴ・ジャコメッティの《猫の給仕頭》のかわいさ。階段踊り場にあったマンズー《衣を脱ぐ》も魅力的だ。

展示室1では古代エジプトの《彩色木棺》もすばらしいが、《エネヘイ像》と《セクメト像》の2つの彫像はちかくでじっくりその腕の冴えを見た。ケース内は展示替えを行うところみたいで、今回はヘレニズム期。ローマ期の彫像頭部を中心としたもの。展示室2は現代彫刻でムアという人とグレコという人の作品があったがよくわからなかった。展示室3は中国仏教美術ガンダーラ彫刻、インド彫刻、クメール彫刻がずらりと並ぶ。その数56。代表的なのは入り口から入って正面にある菩薩半跏思惟像とのことだが、その日魅了されたのは動きのあるヒンドゥーの神像だった。

2Fは展示室4から6までの3室あって、4では「館蔵 東洋陶磁名品選 松岡清次郎の志をたどる」として、松岡清次郎の収集の軌跡を東洋陶磁によって辿っていくという展示。合計41点。目玉は《青花龍唐草文天球瓶》、《青花双鳳草虫図八角瓶》の2点とのこと。このなかで目を引いたのは三彩馬の3点。それぞれに特徴がありつつ、どれもいい作品だと思う。また3つあった釉裏紅では《花卉文大坪》が好き。滲んでいるところが味わい深い。

展示室5と6は「館蔵日本画 花鳥風月」。前後期入れ替えで29点中多くが後期のみ。つまり前期のみの作品の多くを見逃してしまった。惜しいことをした。展示の仕方はよくわからず、時代がぐじゃぐじゃだが、それはそれで好みだ。まず取り上げるべきはもちろん重文の伝周文《竹林閑居図》。また拙宗の《翡翠図》。抱一好きなので、《菖蒲に鷭》もうれしいところ。伝宗達で旧團伊玖磨源氏物語屏風の《夕顔》。岡本秋暉の《花卉孔雀図》は素晴らしかった。

この美術館は定期的に通うことになりそうだ。

f:id:nonori915:20220314012904p:plainf:id:nonori915:20220314013650j:plain
f:id:nonori915:20220314013714j:plain
f:id:nonori915:20220314013717j:plainf:id:nonori915:20220314013710j:plainf:id:nonori915:20220314013659j:plain
f:id:nonori915:20220314014002j:plain