日本画トライアングル 画家たちの大阪・京都・東京|泉屋博古館東京(2022.3.19~5.8)

館蔵の日本画を紹介する展覧会。春翠のコレクションがベースのようだけど、近年購入したものもあった。計49点の出品で、通期25点、前期のみ10点、後期のみ13点。ほかに特別出品で絵でないものが2点あり。

東京、京都、大阪の各都市に分けての展示。地域によって目立った差があるようには見えず、また文展などによって影響し合っているといった面もあるようだ。それぞれ「面の東京」「線の京都」「点の大阪」と題していたが、これは絵の特徴ではなく、画壇のあり方の区別であるらしい。同時代的な広がりのある東京と、四条円山派の流れをくむ京都、独立性の強い大阪といったところ。

東京ではやはり橋本雅邦の《深山猛虎図》が印象的。つづいて「東meets西」として三都の絵を比べるコーナーがあり、前期は美人画がテーマ。大阪・上島鳳山の《十二ヶ月美人》は全12幅の展示。着物の表現が素敵だった。とはいえ、味のある京都・木島櫻谷《唐美人図》のほうが好みか。

京都では、というか今回の展示でもっとも魅了されたのは富岡鉄斎。《掃蕩俗塵図》の力強い画面や、《利市三倍図巻(乾坤)》のユーモラスな感じとか。大阪は特に印象に残るのはなかった。最後に「住友春翠と日本画」として、3点展示されていたが、そこにでていた東京・尾竹国観《黄石公張良之図》はイラスト的ながらすてきな絵だった。

f:id:nonori915:20220325200758j:plainf:id:nonori915:20220325200830j:plainf:id:nonori915:20220325200846j:plainf:id:nonori915:20220325200856j:plainf:id:nonori915:20220325200906j:plainf:id:nonori915:20220325200916j:plain