吉祥の美|五島美術館(22.4.2~5.8)

館蔵品の中から吉祥に関わる作品を展示する展覧会。古筆・絵画・工芸・文房具・古鏡にわかれ64点が展示される(ただし2点は前後期で展示替え)。また展示室2では源氏物語関連の展示で、源氏物語絵巻(期間限定、期間外は現状模写)や梗概書・注釈書などならぶ。

大手鑑「筆陳毫戦」は相変わらずいつものところ。大聖武法輪寺切、岡寺切などもいいが、他にも見たいところ。継色紙は何度見てもやはりすばらしい。古今集は第一種第二種ともに久しぶりに壁にかけての展示。

絵画では伝馬麟の梅花小禽図が抜群にいいな。一休の梅画賛の墨色が青みがかったいい色。東博の峯松を思い起こす。雪村周継の布袋和尚は今回この一行書のみの展示。もともと三幅対だったかは疑問のあるところで、のこりの僊可の猿図もそれだけでの展示も見てみたい。光悦と伝宗達の色紙帖。これだけすばらしい下絵が工房作と推定されるというは驚き。専門家から見ればあやしいところもあるのだろうが、よくわからない。芥子園画伝もすてきだ。ページ替え替え、他の展覧会でもずっと出しておいて欲しいくらい。

工芸だと五彩人物文水注(金襴手)が魅力的。八仙過海図。八仙のどれがだれかいまひとつわからないところもあったけれども。

文房具では端渓水巖匏瓠硯がすばらしい。清の林佶作だという。瓢箪を模した硯。葉やツルの描写がうまく、またもとの形を活かしつつ硯にしたもの。また呉申伯作という有虞十二章墨は天子の衣服に縫い取りした12の吉祥文を表した墨。細かく解説がつく。古鏡も3枚出ていたが、それぞれ図を用いつつ、どのような文様なのかの説明があってわかりやすい。

f:id:nonori915:20220402212413p:plainf:id:nonori915:20220402212750j:plainf:id:nonori915:20220402212755j:plain