ゲルハルト・リヒター展|東京国立近代美術館(2022.6.7~10.12)

現代美術は苦手というか何がいいのかさっぱりわからないんだけれども、現代でもっとも重要な画家の個展ということで行ってみたが、結局その魅力はよくわからんかった。しかし、世界的に評価されており、また展覧会自体も盛況ということで、なんとも不思議な気持ちに。

たとえばアブストラクト・ペインティングと呼ばれる一連の抽象画。似たような絵を目にする機会は多いけれども、リヒターの個性・特徴というのはあるのだろうか。それは他の作家の作品よりより評価されるべきだとするならば、それはどういった理由があるのだろうか。

鏡やガラスなど映す、映り込む作品群があった。アイディア一発の同工異曲だなあという印象。ガラス絵のアラジンシリーズは偶然性を持ち込んだものか。2010年にもなってそんなことやってんのかという印象だ。

フォト・ペインティング。ピンボケ写真やそれを忠実に模写した絵画、そしてそれをまた撮影するとか。ご苦労さん。写真の上に部分的に絵の具を塗りたくっているオイル・オン・フォト。写真と絵の具が溶け合わず異質なものとして反発しあっているようにしか見えない。それが魅力?

コレクション展は面白かった。広島晃甫《青衣の女》、岸田劉生《麗子肖像(麗子五歳之像)》、中沢弘光《まひる》、中村彝《大島風景》、クレー《山への衝動》藤田嗣治《哈爾哈河畔之戦闘》、松本竣介《並木道》、麻生三郎《赤い空》あたりが好き。