2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

大槻盤渓、顕微鏡で精子を見る

主吉雄南皐氏。南皐崎澳訳監某子。今就尾藩辟。以翻訳洋書為業。所著有観象図説。是夜借其所蔵顕微鏡。照小虫及布帛。𤼭則似蝦。蝨則似蟹。縐紗絹紬則漁網筠籠。其他不能一二記也。予嘗観精液奇状於様板解剖図中。欲得而照之。請之塾生。終点一滴視之。則無…

松平春嶽「逸題」

権貴争登猿若坊、彩棚呼酒伴紅妝。吾生不喜区々技、坐見乾坤大劇場。木下彪『明治詩話』(岩波文庫)に「昔は大名はもちろんのこと、士大夫は芝居など見向きもしなかった。それが明治に崩れ、貴人は争って妓女を携え猿若に走った。詩はこれを嘲笑して自ら王…